
義祖母が亡くなりました。
参列にすることになったけど、孫嫁としてなにを準備したらいいの?
突然の訃報の連絡…
驚きと悲しみとともに、義実家での葬儀に不安を覚える方もいらっしゃいますよね。
今回の記事では葬儀に参加する際に準備するものと、孫嫁としてのマナーや心構えをご紹介します。
「訃報が入りそう」という方にも、予習の意味でこの記事がお役に立てると思います。
- 葬儀に参列するときの服装は?
- お香典やお供物の用意は?
- 葬儀に参列する際のマナーは?
「義親に対してお悔やみの言葉は、どう伝えるの?」
「お葬式ではなにを手伝ったらいいの?」
孫嫁としては、立ち振る舞いにも気を使いますよね。
実際の私の経験をもとに、下記の記事で詳しく解説しています。
実家では本家の長女で、婚家では長男の嫁。
親戚が多い(おじおばが10人!)ため、年齢の割に冠婚葬祭の経験は豊富。
2019年に夫の祖母と自分の祖母が相次いで死去。
義親は70代後半で、鹿児島県在住。
義実家との関係は、それなりに良好。

葬儀に参列するときはどんな服装がふさわしいの?
ふだん私が使用しているものを交えてご紹介します。
人の第一印象は見た目で6〜9割が決まると言われています。
初めて会う親戚もたくさんいるでしょうから、葬儀にあった服装を整えましょう。
「初めての葬儀で、喪服も小物も持っていないー!」という方は、一旦すべてレンタルしてしまうというのも一つの手です。
こちらのレンタルサービスでは、ブラックフォーマルや靴、小物まで、まとめてレンタルすることができます。
ワンピース ブラック (size:S〜LL) | ¥3,300 |
フォーマルシューズ (size:S〜LL) | ¥1,650 |
小物セット (バック・袱紗・数珠・ネックレス) | ¥1,650 |
急な訃報の場合でも電話で申し込み、最短時間で発送してもらえるそうですよ。
選んだり買いに行ったりする時間がない場合は便利ですね。
- ジャケット+ワンピースのアンサンブル
- ワンピースは七分袖だといつでも使えるのでGood
まずは必需品の喪服から。
ブラックフォーマルとして販売されているものなら間違いないと思います。
私の使用しているものはこちら。

これから購入されるのでしたら、七分袖のワンピースに、ジャケットがセットで販売されているものがおすすめ。
肌の露出度も低く、1着で夏冬どちらも使えます。

七部袖のワンピースなら真冬の参列でも、ヒートテックシャツやレギンスを中に仕込めて、寒さが軽減されるよ。
- プレーンな黒のパンプス
- サイズの合っているもの
靴は飾りのない黒のパンプスが基本です。
孫嫁としては、夫や義親の手伝いもあるかと思います。
歩きまわった時にパカパカしない、サイズのあったものを用意しましょう。
- 薄手の黒のストッキング
- 破れた時に備えて、替えも用意する
正式には黒の薄手のストッキング(30デニールくらいまで)とされています。
伝線してしまうことを考えて、替えも用意しておきましょう。
私がふだんから用意しているものはこちら。
- 光る金具はNG
- 革製よりは布製がおすすめ
バックは黒の布製のもので、光る金具のないものがおすすめです。
ちなみに私が使用しているものはこちら。

「布製の黒いバックを持っていない!」という方は、ブラックフォーマルとして販売されているような「マットな黒」なら問題ないと思います。
「革製のバックならもってるのに…」という方もいらっしゃると思います。
従来の考え方では革は「殺生」を連想させるため、ふさわしくないとされてきました。
しかし、近年ではシンプルな本革のバックは問題ないとされる場合もあります。
明らかに動物の皮とわかるようなもの(オーストリッチや爬虫類の皮)は避けておきましょう。
葬儀用のバックは、とにかく小さい!
スマホとハンカチと数珠とミニ財布くらいしか入りません。
お子さんがいたり、荷物が多めの方は、黒のサブバックもあると重宝します。
私は小さく折り畳めるショッピングバックを使用しています。
- アクセサリは真珠のみOK
- 指輪は結婚指輪だけ
葬儀でのアクセサリは、真珠がふさわしいとされています。
私が使用しているものはこちら。

ネックレスに関しては、シンプルな1連のものが基本です。
指輪は、結婚指輪以外のものは外しましょう。
- 黒または白の無地
- タオルハンカチはNG
意外と普段使いのものを持って行きがちなハンカチ…
葬儀に関しては、黒または白の無地のものを使いましょう。
カラフルなものや、タオルハンカチはNG。
慶弔用のものを1枚用意して、葬儀用のバックの中に数珠などと一緒にしまっておくと、突然の訃報にも慌てません。
- 略式のものでOK
- 100均のものは避けたほうがベター
数珠は日頃の生活で使用しないものなので、よく分からないという方もいるでしょう。
しかし参列者のほとんどが持っていて、自分が持っていなかった場合…
孫嫁として、悪い意味で目を引いてしまうことが考えられます。
社会人の身だしなみとして揃えておきましょう。
どんな数珠がいいの
本来は宗派に合わせた数珠がふさわしいのでしょうが、難しいことはさておいて。
私はどんな葬儀にも使える略式のもので良いと思います。
ちなみに私の数珠は夫のと比べると少し小ぶりのこちらのもの。

数珠はどこで購入するの?
略式のものでしたら、最近は100均一でも販売されています。
ですがいかにも「プラスチックです!」という見た目のため、できれば紳士服専門店や通販での購入がおすすめです。
数珠を購入できる場所はこちらで詳しく解説しています。
▶︎一式揃える場合は紳士服専門店へ
貸し借りはNG
数珠は仏具の一種なので、貸し借りはよくないとされています。
しかし急な葬儀への参列で、数珠を親から借りていくなんて場合もあるかもしれません。
その場合は「親から借りてきました!」とは言っちゃダメですよ。
数珠や下記で紹介する袱紗(ふくさ)をはじめ、葬儀に必要なものがひととおり手に入る場所…
それは「紳士服専門店」です。
一式揃える場合は、「AOKI」や「紳士服の青山」に急ぎましょう!
「店舗が近くにない」もしくは「時間に余裕がある方」は、下記のようなブラックフォーマルセットを通販で購入すると、手軽ですし間違いがありません。

葬儀場が遠方なんだけど…
喪服はどうやって持ち運ぼう?
- スーツを購入したときのカバーが便利
- ガバメントケースを購入する
これは葬儀場までの距離や時間的余裕がどのくらいあるかによって変わってきます。
私のように葬儀場まで、かなり遠方なケースについて考えてみます。
長時間の移動をともなう場合、家から喪服を着て出かけるというのは現実的ではありません。
そこで、喪服を持ち運ぶことになりますが、これがなかなか気を使いますね。
この場合はスーツを購入したときのカバーが役に立ちます。
もし手元にない!という場合は、紳士服専門店で数百円で購入できますよ。
専用のガバメントケースも販売されていますので、出張など使う機会が多いかたは、持っておいても良いかもしれません。
車での移動の場合はケースに入れたまま、車内の取っ手(アシストグリップ)に引っ掛けて。
また飛行機での移動の場合は手荷物扱いで、頭上の収納棚に上手に入れましょう。
お香典関係は、なかなか悩ましい事が多いですよね。
地域の慣習や親族内でのしきたりが存在する場合もあるので、わからない場合は”夫を通して”義親に相談してみましょう。
ちなみに私の場合は夫を含む孫一同で申し合わせがあり、全員同じ金額で用意をしました。
特に親族間で申し合わせがない場合は、少なくとも自分の兄弟姉妹では相談して、金額を揃えておく方が良いかと思います。
お香典の金額はかならず記録を取っておきましょう。
お付き合いノートについては、こちらの記事で紹介しています。

- 袋は「御霊前」を使用する
- 薄墨のペンで家族の代表者の名前を書く
葬儀に使う香典袋には、「御霊前」と「御仏前」があります。
通夜告別式に参列する場合は、基本的に「御霊前」を使用します。
ペンは薄墨で書くことが、古くからの慣習となっています。
慶弔両用のツインタイプの筆ペンは、1本持っておくと便利ですよ。
夫婦で参列する場合の「香典袋の書き方」についても悩まれる方も多いかと思います。
葬儀は世帯単位(家単位)で行うものと考えられています。
したがって表書きは、世帯の代表者(私の場合は夫)の名前のみを書きます。

- 内袋の「故人との関係」欄は必ず書く
- 受付では代理で、親の分も芳名帳に記入
自分の親からお香典を預かって行く場合もあるかと思います。
この場合、香典袋の内袋の「故人との関係」欄には
「◯◯(夫の名前)の妻の父」
と記入しましょう。

会葬者が多い場合、誰の関係の香典なのか分からなくなってしまうこともあります。
とくに欄がなくても、このように一言書き添えておくと親切かと思います。
お香典を代理で預かっていく場合は、受付で芳名帳に、代筆として親の名前を記入します。
- 紙幣は折り目のついたもの
- きれいな紙幣は折り目をつけて使用する
中に入れる紙幣は、新札を使わないのがマナーとされています。
新札だと「あらかじめ用意していた」=「不幸を予期していた」と考えられるからです。
かといってボロボロのお札を用意するのも大変です。
少し折り目のついているものを選ぶか、新札に近い状態のものは、わざと折り目をつけて入れましょう。
- お香典は必ず「袱紗(ふくさ)」に入れて持ち運ぶ
- 色は紫がオールマイティーに使える
お香典をむき出しで持ち運ぶことは、NGとされています。
袱紗(ふくさ)に包んでおきましょう。
袱紗にはお祝いごとに使うものと、葬儀で使うものがあります。
それぞれ色に違いがありますが、紫だけは慶弔どちらも使っていいことになっています。
台紙付きのものだと、お香典がシワにならなくておすすめですよ。
- 手土産はお供物として用意する
- 購入の際、弔事用の掛け紙をかけてもらう
身内が亡くなった場合は「取るものもとりあえず駆けつける」風を装うことが、悲しみを表現するマナーとなっています。
そのため、手土産は必要ないという意見もあります。
しかし、義親に手土産を購入した方がいいのかな?と気にされる方もいるかと思います。
私の場合も、葬儀のための帰省で義実家に泊めてもらうので、義親に手土産を用意しました。
この場合は「手土産」としてではなく「お供物」として用意するのが正解。
日持ちする個包装のお菓子に、弔辞用のかけ紙をかけてもらいます。
私は空港に向かう途中、ターミナル駅のデパートで購入しました。
弔辞用の掛け紙は、たいていのお店には用意があるようです。
「お供物(おくもつ)に使いたいのですが…」と声をかけると、用意してもらえました。
最後に、葬儀に参列する際の孫嫁としてのふるまいやマナーをご紹介します。
- 到着時もモノトーンの服装で
- 肌の露出の少ないものを
葬儀場へ到着する際の服装についても、気をつけましょう。
自分たちより先に、大勢の親戚が集まっていることも考えられます。
喪服に着替える前の服装も、できるだけモノトーンで露出度の低いものを選びましょう。
私が実際に着ていたのは、白のカットソー(オフィスカジュアルで使用するもの)と黒のスカート、グレーのカーディガンでした。

- メイクは色味を少なくナチュラルに
- ネイルは落とす
- ロングヘアは結ぶ
葬儀への参列でのメイクは、色味が少なく控えめなものにしておきましょう。
私はベースメイクに眉毛を描いて、ナチュラルなブラウンのアイシャドウのみ塗りました。
口紅もNGとされていますが、私は顔色が悪く見えるので、色付きリップクリームを使用しました。

ネイルも落としましょう。
ジェルネイルの場合は「黒の喪服用の手袋をしてやり過ごす」というTipsもありますが、できるなら落としたほうが、孫嫁としてはトラブルを避けられるかと思います。
飛行機での移動なら、空港内のネイルサロンがおすすめ。
ジェルネイルオフを短時間でやってくれるところもありますよ。
葬儀ではお焼香も含め、お辞儀をするタイミングがたくさんあります。
髪の毛が長い方は、低い位置でまとめましょう。
黒か茶のゴムで縛るか、ヘアアクセサリーもシンプルな黒いものを使用します。
バレッタなども、紳士服専門店で購入できますよ!
孫嫁として葬儀に参列する際
✴︎お悔やみの言葉はどう言えばいいのか?
✴︎なにをお手伝いすればいいのか?
気になりますよね。
私も2019年に夫の義母が亡くなりました。
その時に実際に体験したことを、こちらの記事に詳しくまとめました。
参考になればうれしいです。

私の経験をもとに、用意するものやマナーをご紹介しました。
義実家での葬儀、とても緊張しますよね。
しかし葬儀は「故人に感謝を伝え、無事に見送る気持ち」が一番大切です。
お焼香の際は、背筋を伸ばしてしっかり祭壇をみると、所作が美しく見えますよ。
この記事がどなたかのお役に立てれば幸いです。