こんにちは。KIKOです。
この夏47歳を迎える私。
だんだんと40代女性特有の症状が強まってきたため、更年期外来に行ってきました。
今回は初診のレポートと、治療について簡単にまとめました。
「病院行った方がいいかなぁ」と思っている方に、ぜひ読んでいただけたらと思います。
婦人科はなかなか足が向きにくい病院かと思いますし、「エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)」と聞くと「あ〜もうよく分からない!」という方も多いと思います。

私も不妊治療をしていなければ、チンプンカンプンだったと思う…
更年期症状の基本的なことやホルモンの作用については、こちらの本が特におすすめです。
ホルモンの作用について確認したい方は、こちらのサイトがわかりやすいかと思います。
40代前半に再婚し、不妊治療を3年経験。
子どもは授かりませんでしたが、ごきげんな毎日を送っています。
メンタルの安定のため、すでに「加味逍遙散」という漢方を服薬中。
ちなみに実母の閉経も、40代中盤頃と早かった。
更年期障害を疑う症状
ここのところイライラクヨクヨが止まらないんです
2年ほど前から夏になるとイライラしがちで、顔や首からの汗が止まらないなどの症状がありましたが、今回日常生活に支障をきたすほどになったので、更年期外来を受診してきました。
「日常生活に支障をきたすほどのイライラ」とは、ちょっとしたことで叫び出したくなるほどの衝動があったり、些細なことでクヨクヨ思い悩んだり。
例えば
- フリック入力をミスしただけで、スマホを投げ捨てたくなる
- お気に入りのカフェで、狭い席に通されただけで思い悩む
- 夫さんのちょっとしたおふざけに、本気で怒ってしまう
- 夫さんの靴下が脱ぎ捨てられているだけで「ああ、私は一生この人の散らかしたものを片付けて過ごすんだ」と絶望する
などなど…
もう毎日がこんな感じなので、自分でも疲れちゃうし、夫さんも理不尽さを感じているでしょう。
私は双極性障害という特徴があるので、人よりメンタルのアップダウンはある方だし、そのセンサーは敏感だと思います。
それはそれとしても、それにしてもしんどすぎる!
別に意地悪をしたくてトゲトゲのハリネズミになっているわけじゃなくて、本当にナチュラルに怒りや落ち込みを感じているんです。
このままにしておいて良いわけはありません。
私の平和な毎日を取り戻すためにも、行ってみましょう更年期外来!
更年期外来の初診をレポート
今回行ってみたのは市内の婦人科。
ちなみに私の病院選びの条件は下記の3点。
- 通いやすい立地
- 分娩施設がない
- 自由診療がメインではない
1つめは、ホルモン補充療法をスタートしたら薬を処方してもらうために毎月通うことになるので、通院しやすい場所にあるクリニックを選びました。
2つ目は不妊治療の心の傷が癒え切っていないので、妊婦さんを見るのがまだちょっと辛いという理由です。
3つ目は自由診療がメインの病院て、サプリや美容系のあれこれを売りつけられそうで怖い…(ものすごい偏見かもしれませんが)
上記の条件にだいたい当てはまっていそうな病院を予約し、受診してきました。
受付で問診票を書き、助産師さんの予診を受けます。
いま困っていることや今までの病歴を話し、この病院で受けられる治療の種類などの説明を受けました。
この時点で「どの困り事にどんな治療方法があるのか」が分かったし、ホルモンの仕組みについても詳しく説明を受けたので、この予診はとても有益な時間でした。
もし予診のあるクリニックを受診された場合には、「これは関係ないかな?」とか思わずに、気になっていることは全部伝える方が良いと思います。
私は手指のこわばりがあるのですが、予診をうけるまで更年期症状と関係があるとは思ってもみませんでした。
こちらのクリニックでは4つの治療ができるとのこと
- ホルモン補充療法
- 漢方を使った治療
- プラセンタ
- エクオール
更年期に減ってくるホルモンを、飲み薬や貼り薬、ジェルタイプの塗り薬で補うもの。
更年期の諸症状に効く漢方を組み合わせて処方される。
代表的な漢方に下記のものがある。
- 加味逍遙散(かみしょうようさん)
- 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
- 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
- 抑肝散(よくかんさん)
ちなみに、上3つの漢方が配合されているのが「命の母」。
漢方は長く飲まないと効かないと思いがちですが、「抑肝散」は頓服のように即効性があるそうです。
プラセンタはヒト胎盤から作られるものを皮下または筋肉に注射する方法で、ホルモンを調節したり自律神経を整える働きがある。
ヒトから作られているので輸血や血液製剤と同じ扱いとなり、献血ができなくなる。
これは大豆から作られる女性ホルモンに似た成分で、サプリメントを服用することで補う。
更年期症状の手指の痛みに効果的とされている。
ちなみに大豆製品を食べることでエクオールを得られる人もいる。これは腸内細菌を持っているかどうかで変わるので、気になる方は検査キットで調べてみるのも良いかもしれません。

私もコレ、来月のAmazonのセールで買うんだ!
閉経状態と診断されました
ちなみに予約を入れた1ヶ月前は「あれ?遅れてる?」程度の認識でしたが、受診した時点では生理が2ヶ月弱来ていませんでした。
そして、診察・内診を受けて分かったことは…
なんと!「閉経状態と思われる」とのこと!!
生理の終わりって、もう少しこう、未練がましく
「あれ?先月は来たけど、今月は来ない」
「3ヶ月来なかったけど、久々に来た」
とかダラダラするものなのかと思いきや…
私の場合は2ヶ月弱の間1滴も来ていないし、内診で内膜の厚さを測ったところほとんど無いらしい!

えー。別れを惜しむ間も無かったよ(笑)
不妊治療をしているころ、「いつ治療を終えようか」というのは大きなテーマで、当時の主治医にも相談したことがあるのですが、そのとき言われたのは

「KIKOさん、終わりというのは突然来ます。
いつ辞めようかと考えるのではなく、辞めざるをえない時が来ますから」
という言葉。
これは突如として卵子が育たなくなるという意味で言われていたと認識していますが、生理もそれに近いものがあるのかも…
ホルモン補充療法をスタートしました
私の場合、2年ほど前からイライラを主訴として、メンタルクリニックで「加味逍遙散」という漢方薬を処方してもらっていました。
飲み始めた頃はすごく効果を感じていましたが、最近は1日3回飲んでもイマイチ!
ということで、ホルモン補充療法をスタートすることにしました。
今回の受診の目的の一つに「ホルモン値を測ってもらう」というものがあり、採血もしました。
しかし血液検査の結果は数週間かかるとのことで、ホルモン量を通常の半分くらいの量でスタートしてみます。
貼り薬でエストロゲンを補充し、月に2週間プロゲステロンを内服し、定期的に生理を起こさせます。

これで不正出血に怯えることなく白いジーンズが履ける!
おわりに
ホルモン補充療法は、ホルモンを人工的にいじることに抵抗を感じる方もいるかもしれませんね。
私は不妊治療の経験があるので多少免疫がありますが、副作用など心配になるのも当然かと思います。
ホルモン補充療法の副作用としては、吐き気や乳・下腹部のハリ、不正出血などがあります。
また乳ガンのリスクが上がるとも言われています。
ホルモン補充療法を受けている間は、乳がん検診を毎年受けるのがおすすめだそうです。
しかし今まではエストロゲンに守られてきた女性の身体が、自前のホルモンが足りなくなり、視床下部の指令が暴走しているのが更年期症状。

もっとエストロゲンを出さんかい!!
ホルモンに振り回されて、身体的・メンタル的な不快な症状を抱えながら暮らすのは、なんだか悔しくないですか?
それにホルモンを上手に補充してあげることで、身体の老化を抑える効果があるんですって!
- 骨粗鬆症の予防
- 悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを活性化
- 動脈硬化の予防
- 歯周病の予防
- アルツハイマー型認知症のリスク低下
(いちばん親切な更年期の教科書より)
不満を抱えて「更年期だから仕方がない」と言いながら過ごすのか、デメリットも確認しつつ積極的な治療をするのか。
私は後者を選んでみました。
一番初めに紹介した本の著者高尾美穂先生がよくおっしゃっているのはこの言葉!

閉経したら、ホルモンが原因のアップダウンがなくなるから、女性はご褒美期間
人生100年時代。
50代からのご褒美期間に健康で生き生きと過ごせるかは、40代後半の過ごしかたが大事なんじゃないかと考えています。
不調を感じたら一度立ち止まって、残りの人生をどう過ごしたいか、ぜひ一度考えてみてください!
こちらのサイトでは、更年期障害を相談できる医療機関を検索することができます。