新型コロナウイルスに感染して、早3週間。
さまざまな後遺症に悩まされています。
ずっと続く体調不良。そしてなかなか良くならない焦り…
そんな中でも役に立った情報や、私には効果のあった対策をシェアします。
あくまでも私に起きた出来事であり、医学的な根拠はありません。
それでも生活上の工夫や心の持ちかたは、後遺症に苦しむ方の参考になれば…と思っています。
これまでの経緯
発熱外来にて陽性確定
起床時から喉の痛みを感じる。
午後発熱外来を受診するも、インフルエンザ・コロナウイルス共に陰性。
PCR検査陽性確定。
3日ほど38.5℃以上の熱が出る。
倦怠感、喉の痛み、咳がひどかった。
熱は下がってきたが、ひどい倦怠感と息切れ。
発熱が継続しているので、発熱外来受診。まだPCR陽性。
呼吸器系の薬と抗炎症薬をもらう。
真面目に療養生活をスタートする。
やっとPCR検査が陰性に。
倦怠感は続いているが、喉の痛みと息苦しさは回復傾向に。
後遺症症状
私の後遺症の症状をまとめます。
これらの症状は、毎日ずっと出ているわけではありませんが、ちょっと行動すると複数の症状が出るので、なかなかしんどい…
コロナ後遺症の患者さんをたくさん診察されているヒラハタクリニックの平畑先生が作られたコロナ後遺症のスケールに当てはまると、PS3かPS4くらいかと思います。
微熱
なにより困っているのが、夕方になると出てくる微熱。
体温は朝起きた時に36.8℃くらいですが、家事やちょっとした買い物をした程度でも、夕方には37.4℃くらいまで上がります。
ここまで熱が上がると、ほとんど動けなくて、フウフウ言いながら横になるしかありません。
当然晩ご飯の支度ができず、困ります…
倦怠感と息切れ
倦怠感や息切れも地味にしんどい。
家の中でトイレや2階に移動するだけでハアハア。
スーパーに行っても、途中で倦怠感に負けて、カートに寄りかかりながら買い物をする状態。
少し動くと、すぐに心拍数があがっちゃうんですよね
ボーッとする
これもなかなか困っていること。
ちょっと本を読んだり、スマホゲームに熱中したりすると、頭がボーッとして、考えごとができなくなります。
睡眠をたっぷり取った朝は、以前と変わらないクリアな頭ですが、ちょっと頭使っただけで直ぐフリーズ、そして発熱…
まるでiPhoneを256GBから16GBに変えたみたいな感じ。
その他細かいもの
その他には、頭痛・息苦しさ・肺の痛み・下痢・味覚障害(日によってあったりなかったり)も出現します。
これはずーっとではなく、休めば回復するものもあります。
症状が起こる順序
因果関係はお医者さんでもないのでわかりませんが、症状の起きる順番はなんとなく把握できています。
身体も脳も疲れると、まず鼻の奥がジンジンします。(炎症が増える?)
その後も休まずに動き続けると、このジンジンが鼻の奥から頭や気管支・肺に広がります。
これが頭痛や思考停止、また倦怠感や発熱につながり、もっと進むと動悸や息苦しさ・咳につながります。
という事で、当面の目標を下記のように設定しました。
- 鼻の奥に違和感を感じたら、すぐに横になる!
- パワーを使い切らない様に、充電(休憩)しながら過ごす!
- セーブして過ごす事で、夜に発熱しないように生活する
生活上の対策 やったこと
後遺症は無理をすると次第に悪化し、寝たきりにもなってしまう怖い症状だそうなので(ニュースや参考になりそうなサイトは下記にまとめてあります)、とにかく2ヶ月間はじっくり療養をすることに決めました。
私が療養生活を送る上でやった事をまとめます。
周りに緊急事態だと理解してもらう
コロナウイルスの自宅療養期間は基本的に10日間。それが過ぎれば大体の人は日常生活に戻っています。
しかし、私は後遺症を伴い自分の生活すらままならず…
そしてどうやら無理をすると悪化するらしい。
そこで「これは将来に関わる緊急事態!じっくり療養をしたいので、協力して欲しい」と家族や実家の両親にも伝えました。
その際に気をつけたのは、下記の2つ。
- 根拠を示す
- お願いしたい事を明確にしておく
ただ「だるいー!しんどいー!寝ていたい!」と言っているだけでは、理解を得るのは難しいもの。
そこで、「後遺症という現象が存在している。自分も対象になりつつある。だから助けて欲しい」とニュースの記事などと一緒に説明しました。
またある程度の見通しも必要かと考えたので、後遺症専門外来についてもリサーチ。
「概ね罹患から1ヶ月後から受診できる」とあったので、1ヶ月経っても良くならなかったら専門外来を受診する事も伝えました。
そして自分の困りごとを整理し、家族にお願いしたい家事や用事についても説明し、協力を仰ぎました。
幸いすんなりと最大限の協力を得ることができたので、家族には感謝しています。
LINEのひとりグループで体調を記録する
つい体調が悪いと「しんどい」「熱が上がった」などと口からついて出てしまうもの…
自分としては独り言のように呟いているだけなのですが、それを聞かされる家族からするとどうでしょう?
気も使うでしょうし、あまりいい気分では無いですよね。
そこでLINEの1人グループを作り、しんどい時はそこに書き込むことにしました。
また、1日に何度も測る体温も記録したり、1日のまとめを書いたり…
ネットで見かけた後遺症に関するニュースも載せてあります。
Twitterなどに書き込んでもよかったのですが、私は他の人の不調を自分のことのように感じてしまう傾向がありまして…
また自分が気がついていない症状も、目にすることで気になってしまうので、closedの場所で思う存分不調を吐き出すことにしました。
パワーを温存しながら生活する
今の自分にはエネルギーが足りず、少し頑張っちゃうと夕方には発熱して寝込むということがわかっていたので、とにかくパワーを温存しながら生活しました。
ちょっと動くと息苦しいので、少しでも楽に過ごせるように、行動に工夫をしました。
- シャカシャカ歩くとそれだけで息切れがするので、意識してゆっくり動く、歩く。
- なぜか腕を使う動作(歯磨き、ドライヤー)をすると息苦しさが増すので、洗面所に椅子を用意して座ってする。
- 洗濯物を干す作業も同じく息苦しさを感じたので、低い位置で干し、物干しに上げる作業は夫さんにやってもらう。
- 入浴は発熱外来でもNGと言われたので、シャワー浴のみ。
- 息苦しさは深呼吸をするとよくなるので、安静時にはなるべく大きな呼吸をする&体調の良い時はストレッチポールに乗って胸を開く
私は主婦なので、基本的には最低限の家のことだけをやることにしました。
- 猫さんの1日4回のお薬は、頑張る!
- 1日おきの洗濯と、毎日の晩ご飯の支度は休み休みやる。
普段は栄養に気をつけている料理も、今は最低限のことしかしません。
(ご飯は炊く、主菜は味付き肉などを焼くだけ、副菜と味噌汁は市販品)
寝室で横になっていると、ついスマホを見ちゃう…
そこでリビングにマットレスを敷いて、そこで休むことにしました。
家事の途中に休めて、これは良い!!
スマホを見続けると脳が疲れる感じがするので、ボーッとテレビを見ている方が脳の疲労が少ない気がします。
購入したもの
今回本当に購入してよかったなぁと思っているのはこちら。
コロナ後遺症の場合、慢性上咽頭炎を併発していることが多く、私も先日PCR検査が陰性になった後に受診した耳鼻科で「炎症がまだまだある」と言われました。
「後遺症症状」にも書いた通り、鼻の奥の痛みと倦怠感は繋がりがあるような気がしたので、推奨されている鼻うがいを取り入れてみました。
効果のほどは人によるかと思いますが、私には効果があったと思います。何より喉と鼻がスッキリするし、炎症部分が洗い流されることで頭痛も減りました。
これ、どんな仕組みなのかと思われる方も多いかと思いますが、簡単にいうと、片方の鼻から入れた生理食塩水が反対の鼻から出てくるものです。
鼻洗浄器のボトルがとてもよくできていて、押し続けることでボトルの下の方に残った水も、最後まできれいにボトル先端の口から出てきます。
鼻から出るタイプと口から出るタイプがありますが、私は鼻から出るタイプを購入しました。
(顔の角度を変えることで、口からも出せます)
1日3回使うとあっという間になくなるので、できれば洗浄液だけのこちらの商品も併せて購入しておくと安心です。
おわりに
これだけ感染が爆発している事を考えると、後遺症に苦しむ方もそれなりの人数になるのでは?という気がしています。
少しよくなってきた私から言えることは「焦らず、覚悟を決めてきちんと療養すること」。
お仕事や子育てで療養の体制を作るのが難しい方もたくさんいらっしゃると思いますが、下記の参考サイトを参照して、できることから対策を立ててみてください。
コロナ後遺症が悪化するのはとりあえず罹患後2ヶ月の間です。まずは2ヶ月間だけでも「何もしないこと」を頑張りましょう!
私もまだまだしんどい生活が続いていますが、1ミリずつでも回復傾向であることに希望を持って、8月ものんびり過ごしたいと思います。
参考サイト
コロナ後遺症について、参考になったサイトやニュースをまとめておきます。(随時更新中)
コロナ後遺症を4000人以上診察し、積極的に情報を発信されている平畑先生。
とても参考になりました。
▼コロナ後遺症についてさまざまな情報がまとまっているサイト
▼平畑先生のTwitter。最新の情報が得られます。
時間のない方はこちらのYouTubeもおすすめです!情報がコンパクトに纏まっています。
▼新型コロナウイルス感染症 罹患後症状のマネジメント 第1.1版
それぞれの症状についての診療のフローチャートが参考になりました。
その通りの診察は受けられたわけではありませんが、こういう流れで医療にかかることができるとわかっただけでも、心が軽くなりました。
▼リハビリテーションの支援 COVID-19関連疾患後の自己管理
上記の「罹患後症状のマネジメント」がコロナ後遺症の医療版のフローだとすると、こちらはセルフケアについてできることがたくさん紹介されています。
▼新型コロナ後遺症(罹患後症状) 診療の指針のための症例集(第2版)
埼玉県医師会がまとめた、コロナ後遺症の症例集。治療方法や予後についても紹介されています。
▼東京都福祉保健局のHP
都立病院のコロナ後遺症相談窓口や、心の相談・労働など各分野の相談窓口をまとめた「各種相談窓口リスト」があります。
▼神奈川県のHP
コロナ後遺症を診てくれる病院の検索ができます。
▼大阪府のHP
コロナ後遺症のリーフレットやオリジナル動画は、簡潔に情報がまとまっています。